皮を使ったあと、果実が残った。

以前、このDIARYで甘夏のアップサイクルについて書きました。

peace organicのオーガニック多目的シャンプーに使われている「ナツミカン果皮水」は、商品として出荷されず、廃棄される予定だった、自然栽培や有機栽培で育てられた甘夏の皮からつくられています。皮を蒸留し、香りを含んだ水として取り出し、シャンプーの原料として活かす。

けれど、皮を使ったあとには、果実が残ります。

果実から、新しいクリームへ

そこで、その果実を、以前から構想していたオーガニック多目的クリームに活かすことにしました。顔や身体、髪など、乾燥が気になるところに使えるクリームです。

皮を取り分けたあとの果実もまた蒸留します。そこから生まれたのが、「ナツミカン果実水」です。ナツミカン果皮水よりも香りは穏やかで、ほのかな甘さを感じます。

皮から生まれるナツミカン果皮水と、果実から生まれるナツミカン果実水。

名前はよく似ていますが、同じ甘夏の異なる部分から生まれた、二つの原料です。試作を重ねるなかで処方全体とのバランスが整い、香りにも心地よい奥行きが生まれました。

シャンプーが髪や身体を「洗う」ものなら、クリームは、洗ったあとの肌や髪を「うるおす」もの。こうして、一つの甘夏から、役割の異なる二つの製品が生まれることになりました。

果皮で洗い、果実でうるおす

洗うことと、うるおすこと。

ふたつのケアは、ひとつの甘夏の中ではじめからつながっていました。シャンプーでは、甘夏の皮から生まれた蒸留水で、髪と身体を洗う。お風呂を出たあとは、果実から生まれた蒸留水を含むクリームで、肌や髪にうるおいを与える。果皮の恵みで洗い、果実の恵みでうるおす。

もともとひとつの果実だったからこそ、その香りや成分は髪と肌の上で自然に響き合います。両方を続けて使うと、甘夏の一部分だけではなく、その果実をまるごと暮らしの中に迎え入れているような感覚になります。

同じ果実が生まれた二種類の蒸留水が、洗うこととうるおすことを通して、もう一度ひとつにつながっていく。

それは、一つの果実が持っていた物語を、最後まで肌で受け取ることなのかもしれません。たくさんのものを使うことではなく、ひとつの恵みを丁寧に、余すことなく受け取る。それは、とても静かで、贅沢なことのように思います。

偶然から生まれた、ひとつながり

私たちは、最初から甘夏を使ってシャンプーとクリームをつくろうと計画していたわけではありません。
皮を使ったあとに果実が残り、その果実を見て、もう一度考えた。ただ、それだけのことでした。

シャンプーには、皮から生まれたナツミカン果皮水。新しいクリームには、果実から生まれたナツミカン果実水。偶然から生まれた組み合わせかもしれません。

けれど、産山村の水から始まったpeace organicのものづくりが、こうして自然に次の製品へつながっていくのを見ると、池山水源の水神さまに、そっと導かれているような気さえします(笑)。

皮を使ったあと、果実が残った。その果実から、peace organicの次のものづくりが始まっています。

Team peace organic

コメント

この記事へのトラックバックはありません。