モノを手放すことが、誰かの支えになる。
ニュージーランドには、「OPショップ(オポショップ/オポチュニティショップ)」と呼ばれるリサイクルショップがあります。街を歩けばあちこちに見かける、ちょっと素朴であたたかい雰囲気のお店たち。でも実は、ただのリサイクルショップではないんです。
これらのショップは、主に慈善団体によって運営されていて、人々が不要になったモノを寄付し、それを販売することで得た売上の一部が、社会貢献や医療支援、災害救援などの活動に活かされている仕組みです。
つまり――
「リサイクル × 寄付 × 社会貢献」が一つにつながっているんです。
ニュージーランドで代表的なOPショップの例
「Salvation Army Family Store」

世界134か国以上で活動しているキリスト教系の慈善団体が運営。売上は貧困層支援、災害救援、教育・医療のサポートなど、多岐にわたる支援活動にあてられています。
「Hospice Shop」

売上は終末期ケアを必要とする方々のための施設運営や医療スタッフの支援に活用されています。
「Red Cross Shop」

売上はニュージーランド赤十字の救援活動や難民支援、地域福祉に役立てられています。
モノの「行き先」に、心がある
不要になった洋服や雑貨を「ただ捨てる」のではなく、「必要としている誰かの手に渡る」ことが社会の力になる。そのシンプルで優しいサイクルが、ニュージーランドの町中で当たり前のように息づいています。
日本とNZの「手放し方」の違い
日本では、不要になったモノの行き先はだいたいこんな感じです。
・メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで売る
・リサイクルショップに持ち込む
・売れないモノはそのまま捨てるか、処分費を払ってゴミとして処分する
つまり、「手放す」ことは、できれば得をしたいか、仕方なく処分するかという選択になりがちです。
でも、ニュージーランドでは少し違うんです。こちらでは「こんなものまで?」と思うようなモノが、街の「OPショップ」に並んでいます。壊れた家電や使い古した靴、ちょっとシミのある服など、日本だったら「処分対象」になってしまいそうなものでも、堂々とその店頭には並んでいるんです。



そしてその売上は、上記のようなホスピスや赤十字、福祉団体の活動資金として使われる。だから人々も、価値がある・ないだけでなく、「誰かの役に立つのなら」と感覚で手放したり、モノを買うをという感覚を持っているようです。
手間をかけて売るより、価値ある寄付にする
もちろん、高級品や高く売れそうなものは、個人で販売してお金にする選択もあるでしょう。でも、販売には手間や時間もかかります。「だったらいっそ、いいことに使ってもらおう」と、多少高く売れるものであっても寄付してしまう人も多いのです。
この価値観には、とても共感しました。モノが“ゴミ”になる前に、人を助けるチャンスになる社会の仕組み。不要になったモノを、お金にも善意にも変えられるという発想。日本にも、こういうやさしい循環が根づいていったら素敵だなと思います。
NZ在住スタッフ


















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